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解体見積もりの取り方|家の解体費用を比較するときのポイントと注意点

解体見積もりの取り方を、初めての方にもわかりやすく解説。見積もり前に準備する情報、見積書で確認すべき項目、高すぎる・安すぎる見積もりの注意点、複数社比較のポイントを紹介します。

家の解体費用を比較するときのポイントと注意点

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「解体の見積もりを取りたいけれど、何をどう伝えればいいのかわからない」

家や空き家の解体を考え始めたとき、費用相場と同じくらい気になるのが、見積もりの取り方です。

解体工事は、建物の大きさだけでなく、構造、道路条件、残置物、外構撤去、アスベスト調査の有無などによって金額が変わります。

そのため、1社だけの見積もりを見ても、
「この金額は高いのか」
「どこまで工事に含まれているのか」
「あとから追加費用が出ないか」
が判断しにくいことがあります。

この記事では、初めて解体見積もりを取る方に向けて、見積もり前に準備すること、見積書で確認すべき項目、複数社を比較するときのポイントを整理します。

まず見積もりを比較したい方へ
解体費用は、建物の条件や工事範囲によって変わります。
複数社の見積もりを比較すると、費用の妥当性や工事内容の違いを確認しやすくなります。

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この記事でわかること

この記事では、解体見積もりについて次の内容を整理します。

  • 解体見積もりを取る前に準備する情報
  • 見積もり時に業者へ伝えるべきこと
  • 見積書で確認すべき項目
  • 高すぎる見積もり・安すぎる見積もりの注意点
  • 追加費用が発生しやすいケース
  • 複数社の見積もりを比較する理由
  • 契約前に確認しておきたい制度や手続き
  • まだ解体するか決めていない段階で相談してよいか

解体見積もりは「金額」だけでなく「中身」を見ることが大切

解体見積もりを見るとき、多くの方が最初に確認するのは総額です。

もちろん、総額は大切です。
ただし、解体工事では、金額だけで判断すると後から困ることがあります。

たとえば、見積もり金額が安く見えても、

  • 残置物撤去が含まれていない
  • ブロック塀や庭木の撤去が別料金
  • アスベスト調査費用が入っていない
  • 地中埋設物が見つかった場合の扱いが不明
  • 養生費や近隣対応が十分に説明されていない

というケースもあります。

解体見積もりで大切なのは、
「いくらか」だけでなく、「何が含まれているか」まで見ることです。

見積もり前に準備しておきたい情報

解体見積もりを依頼する前に、次の情報を整理しておくと、やり取りがスムーズになります。

準備する情報内容
建物の住所現地確認や対応エリアの確認に必要
建物の種類一戸建て、空き家、古家、物置など
建物の構造木造、鉄骨造、RC造など
おおよその坪数30坪、50坪などの目安
階数平屋、2階建て、3階建てなど
築年数アスベスト調査の可能性にも関係
残置物の有無家具・家電・生活用品が残っているか
外構撤去の有無庭木、塀、物置、カーポートなど
解体希望時期急ぎか、数か月以内か、未定か
解体後の予定更地、建て替え、売却など

全部を正確に把握していなくても、見積もり相談はできます。

ただ、わかる範囲で整理しておくと、業者側も費用の目安を出しやすくなります。

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見積もり時に伝えておきたいこと

見積もりを依頼するときは、建物本体だけでなく、撤去したい範囲もできるだけ伝えておきましょう。

建物本体について

  • 建物の構造
  • 坪数
  • 階数
  • 築年数
  • 増改築の有無
  • 建物の傷み具合

家の中について

  • 家具や家電が残っているか
  • 生活用品がどの程度あるか
  • 大型家具や大型家電があるか
  • 自分で片付ける予定があるか

敷地内の撤去物について

  • ブロック塀
  • 庭木
  • 庭石
  • 物置
  • 倉庫
  • カーポート
  • フェンス
  • 門扉
  • 浄化槽
  • 井戸

周辺環境について

  • 前面道路の広さ
  • トラックや重機が入れるか
  • 隣家との距離
  • 通学路や人通りの多さ
  • 近隣への配慮が必要な状況

見積もり金額のズレを減らすには、最初に伝える情報をそろえることが大切です。

解体見積書で確認すべき主な項目

見積書を受け取ったら、まずは総額ではなく、内訳を見ていきましょう。

項目確認したいこと
本体解体工事費建物本体の解体範囲が明確か
廃材処分費木材・金属・コンクリートなどの処分費が含まれているか
養生費ほこり・騒音・飛散防止への対応が含まれているか
重機回送費重機の搬入・搬出費用が含まれているか
残置物撤去費家具・家電・生活用品の処分費が含まれているか
付帯工事費庭木・塀・物置・カーポートなどが含まれているか
アスベスト関連費調査・分析・除去費用の扱いが明確か
諸経費管理費や手続き費用の内容がわかるか
追加費用条件どんな場合に追加費用が出るか明記されているか
工期工事開始日・完了予定日が確認できるか

「一式」と書かれている項目が多い場合は、何が含まれているのかを確認しましょう。

一式表記がすべて悪いわけではありませんが、比較しにくくなることがあります。

見積もり比較では、条件をそろえることが大切

複数社に見積もりを依頼するときは、各社に伝える条件をできるだけそろえましょう。

たとえば、A社には「建物本体のみ」、B社には「庭木や塀も撤去」、C社には「残置物も処分」と伝えてしまうと、見積もり金額を正しく比較できません。

比較するときは、以下の条件をそろえるのがおすすめです。

  • 解体する建物の範囲
  • 撤去する外構の範囲
  • 残置物を含めるかどうか
  • 解体後の整地を含めるか
  • アスベスト調査の扱い
  • 工事希望時期
  • 近隣対応の範囲

条件をそろえることで、金額差の理由が見えやすくなります。

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高すぎる見積もりか確認するポイント

見積もりが高いと感じたときは、すぐに「高すぎる」と判断するのではなく、内訳を確認しましょう。

高く見える理由には、次のようなものがあります。

  • 残置物撤去が含まれている
  • ブロック塀や庭木の撤去が含まれている
  • アスベスト調査や除去費用が含まれている
  • 重機が入りにくく手作業が多い
  • 養生や近隣対応を丁寧に見ている
  • 地中埋設物の可能性を見込んでいる

見積もりが高い理由が明確であれば、必ずしも悪い見積もりとは限りません。

一方で、内訳が不明確なまま高額になっている場合は、説明を求めることが大切です。

安すぎる見積もりにも注意が必要

見積もり金額が安いと、つい魅力的に感じるかもしれません。

ただし、解体工事では、安ければよいとは限りません。

安すぎる見積もりでは、次のような点に注意が必要です。

  • 必要な工事項目が含まれていない
  • 残置物や外構撤去が別料金になっている
  • 養生費や近隣対応が不十分
  • アスベスト調査の説明がない
  • 追加費用の条件があいまい
  • 廃材処分の内容が不明確

安い見積もりを選ぶ場合でも、工事範囲と追加費用の条件は必ず確認しましょう。

「契約後に追加でかかります」と言われると、結果的に高くなることもあります。

追加費用が出やすいケース

解体工事では、見積もり時点では見えにくい条件によって追加費用が発生することがあります。

特に注意したいのは、以下のようなケースです。

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残置物が多い

家の中に家具・家電・生活用品が多く残っている場合、撤去や処分の費用がかかります。

特に実家や空き家では、部屋ごとに荷物が残っていることもあります。

外構撤去がある

ブロック塀、庭木、庭石、物置、カーポートなどの撤去が必要な場合、建物本体とは別に費用がかかることがあります。

重機が入りにくい

前面道路が狭い、敷地に重機が入れない、隣家との距離が近いなどの場合、手作業が増えて費用に影響することがあります。

地中埋設物が見つかる

解体後に、地中から古い基礎、コンクリート片、浄化槽、井戸などが見つかることがあります。

地中埋設物は事前に見えないこともあるため、追加費用の条件を確認しておきましょう。

アスベスト調査・除去が必要になる

築年数の古い建物では、アスベスト調査や除去が必要になる場合があります。

アスベストは安全面にも関わるため、見積もり時点で説明があるか確認しましょう。

アスベスト調査の扱いは必ず確認する

建築物や工作物の解体・改修工事では、あらかじめ石綿、つまりアスベストの使用有無を調査する必要があります。

環境省は、解体・改修工事を行う際、石綿の使用有無について事前調査が必要であることを案内しています。また、令和5年10月1日からは、建築物の解体・改修工事において、有資格者による事前調査が義務付けられています。
参考:環境省「建物を壊すときにはどうしたら良いの?」

見積もり時には、次の点を確認しておきましょう。

  • アスベスト調査が必要か
  • 調査費用は見積もりに含まれているか
  • 有資格者による事前調査が行われるか
  • アスベストが見つかった場合の除去費用
  • 事前調査結果の報告が必要な工事か
  • 工事前にどのような説明があるか

アスベスト関連は、費用だけでなく安全面にも関わる重要な項目です。

見積もり段階で説明がない場合は、契約前に確認しておきましょう。

建設リサイクル法の届出が必要か確認する

一定規模以上の解体工事では、建設リサイクル法に基づく届出が必要になる場合があります。

環境省の建設リサイクル法の概要では、建築物の解体工事について、床面積80㎡以上が対象規模とされています。また、対象工事では、工事着手の7日前までに発注者から都道府県知事へ届け出る必要があります。
参考:環境省「建設リサイクル法の概要」

見積もり時には、次の点を確認しておくと安心です。

  • 建設リサイクル法の届出が必要か
  • 誰が手続きを行うのか
  • 届出に関する説明があるか
  • 解体工事費や再資源化等に要する費用が明記されているか

届出や手続きの説明がない場合は、契約前に確認しておきましょう。

見積もりで確認したい質問リスト

見積もりを受け取ったら、以下の質問を業者に確認してみましょう。

  • この見積もりに建物本体の解体はどこまで含まれていますか?
  • 庭木・塀・物置・カーポートの撤去は含まれていますか?
  • 家具や家電の撤去費用は含まれていますか?
  • アスベスト調査費用は含まれていますか?
  • アスベストが見つかった場合、追加費用はどうなりますか?
  • 地中埋設物が見つかった場合、追加費用はどうなりますか?
  • 養生費は含まれていますか?
  • 近隣への挨拶や説明は対応してもらえますか?
  • 工期はどのくらいですか?
  • 建設リサイクル法の届出が必要な場合、手続きは誰が行いますか?

質問することで、業者の説明の丁寧さも確認しやすくなります。

見積もりを比較するときの見方

複数社の見積もりを比べるときは、単純に一番安い会社を選ぶのではなく、次の観点で確認しましょう。

比較項目見るべきポイント
総額他社と比べて大きく差がないか
内訳一式表記が多すぎないか
工事範囲建物本体・外構・残置物の扱い
追加費用条件どんな場合に追加費用が出るか
アスベスト対応事前調査や除去の説明があるか
近隣対応挨拶・養生・騒音対策の説明
工期希望時期に対応できるか
説明のわかりやすさ質問に丁寧に答えてくれるか

金額だけでなく、工事内容と説明のわかりやすさまで比較することが大切です。

見積書が不安なときは専門窓口も参考にする

見積書の内容がよくわからない場合は、第三者の相談窓口を参考にする方法もあります。

たとえば、住まいるダイヤルでは、リフォーム工事の契約を予定している消費者向けに、見積書等の内容を確認する「リフォーム見積チェックサービス」を案内しています。解体工事そのものとは内容が異なる場合がありますが、「見積書の専門用語がわからない」「工事内容が入っているか不安」といった観点では、見積書確認の考え方の参考になります。
参考:公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「リフォームの見積書に関する相談」

解体工事の見積もりでも、わからない項目をそのままにせず、契約前に確認しておくことが大切です。

解体見積もりの流れ

解体見積もりは、一般的に次のような流れで進みます。

1. 条件を整理する

建物の種類、坪数、構造、残置物、外構撤去の有無などを整理します。

2. 見積もりを依頼する

解体業者や比較サービスを通じて、見積もりを依頼します。

3. 現地確認を行う

業者が現地を確認し、道路条件、隣家との距離、撤去範囲などを確認します。

4. 見積書を受け取る

見積書を受け取ったら、総額だけでなく内訳を確認します。

5. 複数社を比較する

金額、工事範囲、追加費用条件、対応内容を比較します。

6. 契約前に不明点を確認する

わからない項目や不安な点は、契約前に質問しましょう。

7. 納得できる会社に依頼する

金額と内容に納得できたら、契約へ進みます。

まだ解体するか決めていなくても見積もり相談はできる?

「まだ解体するか決めていないのに、見積もりを取ってよいのだろうか」と迷う方もいます。

結論としては、費用感を知るために相談することは可能です。

むしろ、解体費用がわかることで、

  • 解体するか
  • 売却を検討するか
  • しばらく管理するか
  • 建て替えるか
  • 時期をずらすか

を判断しやすくなります。

ただし、依頼先には「まだ検討段階です」と伝えておくと、無理に話を進められにくくなります。

解体比較あんしんサポートで見積もりを比較する

解体比較あんしんサポートでは、家・空き家・古家の解体費用を無料で確認できます。

建物の条件を入力することで、複数社の見積もりを比較しやすくなります。

まだ解体するか決めていない段階でも、費用感を知るための相談が可能です。

解体見積もり、まずは無料で比較してみませんか?

解体費用の無料での見積もりはこちら

よくある質問

解体見積もりは何社くらい取るべきですか?

1社だけでは、その金額が高いのか安いのか判断しにくいことがあります。

複数社の見積もりを比較することで、金額だけでなく、工事範囲や追加費用条件の違いも確認しやすくなります。

見積もり前に現地調査は必要ですか?

正確な見積もりを出すには、現地確認が重要です。

建物の状態、道路条件、隣家との距離、残置物、外構撤去の範囲などは、現地を見ないと判断しにくい場合があります。

安い見積もりを選べばよいですか?

安い見積もりが必ず悪いわけではありません。

ただし、必要な工事項目が含まれていなかったり、追加費用の条件があいまいだったりする場合があります。

金額だけでなく、見積書の内訳を確認しましょう。

見積書の「一式」は問題ありますか?

一式表記がすべて問題というわけではありません。

ただし、一式が多くて内訳がわからない場合は、どこまで含まれているのかを確認しておくと安心です。

アスベスト調査は見積もりに含まれますか?

業者や見積もり内容によって異なります。

建築物や工作物の解体・改修工事では石綿の使用有無について事前調査が必要です。令和5年10月1日からは、建築物の解体・改修工事で有資格者による事前調査が義務付けられています。
参考:環境省「建物を壊すときにはどうしたら良いの?」

見積もり時には、調査費用や除去費用の扱いを確認しましょう。

建設リサイクル法の届出は誰が行いますか?

対象工事では、工事着手の7日前までに発注者から都道府県知事へ届け出る必要があります。実務上は業者がサポートするケースもあるため、誰がどのように手続きするのかを契約前に確認しておきましょう。
参考:環境省「建設リサイクル法の概要」

まだ解体するか決めていなくても相談できますか?

はい。

まだ依頼するか決めていない段階でも、費用感を知るために相談できます。

解体するかどうかを判断するためにも、まずは概算費用を確認しておくと安心です。

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参考情報

執筆者

執筆:中原 実咲

住宅解体・空き家整理領域 編集ライター

住宅リフォーム会社の相談窓口、地域工務店の施工事例編集、住まい系比較メディアの編集を経て、解体費用・見積書・空き家管理に関する記事制作を担当。費用の幅、追加費用の条件、契約前の確認点を整理する記事づくりを得意としています。